コアラ豆知識

コアラとは

● 「コアラ」という名前はどうして付いた？

　コアラとは、「水を飲まない」という意味からきたらしいです。
コアラは走ることができないおっとりとした動物です。ですので、もし敵に狙われたら、逃げきれずにやられてしまいます。なので、普通の動物のように地上に降りて水を飲んでいると、命の危険に晒されるのです。そのため、コアラはずっと安全なユーカリの木の上で生活し、ユーカリの葉だけを食べ、滅多に地上には降り立ちません。ユーカリの葉を食べることで、水分も補っているんですね。砂漠のサボテンと同じように、わずかな水分だけで乾燥しないのが不思議ですね。

ユーカリの葉 (多摩動物公園にて)

● コアラが食べるユーカリとは？ 　ユーカリには幾種類かあるようですが、コアラが食べるのはそのうちの特定の種類だけです。ユーカリならば何でもよいわけではないんですね。そんなわけでコアラのいる動物園では、いつも新鮮なユーカリを与えるために、園内でユーカリの木が栽培されているようです。コアラとユーカリって、切っても切れない関係なのですね。無論、私達がペットとしてコアラを飼育するのはまず無理です（希少動物ですので当然ですけど）。

● コアラはいつも眠ってばかり

　コアラは夜行性であり、さらに１日のうち20時間は眠っています。つまり、１日あたり４時間しか起きていないのです。動物園へコアラに会いに行ってもみんな眠っているのはこのためです。夜ならば、活発に動く姿が見られるかもしれません。昼間でも、コアラの食糧であるユーカリが交換される時は、お休み中のコアラ達も起きてきて、ユーカリを食べているところを見ることができます。動物園でコアラを見る時は、ユーカリ交換の時間に行くと、動くコアラを見れます。


● コアラは有袋類

　コアラは、カンガルーと同じく袋を持っており、出産後は約７ヵ月間、袋の中で子供を育てます。コアラが出産した後も、赤ちゃんは袋の中にいますので、赤ちゃんが袋から出てきた約７ヵ月前を逆算して、その子の誕生日が決められます。赤ちゃんをおぶった親子コアラも見てみたいですね。